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お子様の歯に関してよくある質問

2014-10-22

1 歯みがき粉をいやがる。使ったほうがいいですか?使えるのは何歳ぐらいから? 

最近、フッ素入りや酵素入り、殺菌剤入り、などの確かに有効な成分を含んだ歯みがき剤が増えてまいりました。

ですから、歯みがき粉をつけることはそれなりに有効です。ただし、幼児の場合、つけることで口の中がぶくぶくになってしまってかえってしっかりみがけないとか仕上げみがきが出来なくなってしまうとか、子供が歯みがきを嫌がってしまうと言うのは逆効果です。そんなときはつけなくてもいいです。一番いいのは、1回目にはつけずに一通りやって2回目につけてみがく方法です。

 

2 歯が黄色いのは白くなりますか?茶色の色が少しついているような気がする。虫歯ですか? 

見てみないとわかりませんが歯に色がつく原因として、むし歯によるもの、食べ物の色素沈着(茶しぶみたいなもの)があげられます。むし歯はともかくとして、色素沈着の原因として、色素がつきやすいものの多飲に加え、口呼吸(口をあけていることが多い)などがあげられます。いずれも付いてしまって気になったら歯ブラシでは取れませんので歯科医院に行って取ってもらいましょう。ただしそのこと自体はなんら歯には影響ありません。

 

3 よくかんで食べさせる方法は?

 逆によくかまなくなった理由を考えてみましょう。

 1.現代食がパンやハンバーグ、グラタン、スパゲティなど食べやすく、やわらかい食べ物がおもな食べ物になった。

  「おかーさんやすめ」と言います。
   お=オムレツ、かー=カレーライス、さん=サンドイッチ、や=やきそば、す=スパゲティ、め=めだま焼き。

   これらのやわらかい食事はあまりかまなくても飲み込める状態になり、かむ回数が減りました。


 2.孤食(こしょく)=「ひとりで食事をすること」は食欲がおとります。あまり時間をとって食べないなどでかむ回数が

   減りました。


 3.食事に集中しない食べ方-テレビを見ながら、本をみながらなど

以上のことにより、かむ回数を増やすためには硬い食物や繊維の豊富な食物、弾力のある食物など、種類と調理の仕方に工夫してみましょう。できるだけ家族団らんの中で食事をしましょう。

 

4 歯のところどころが白く、ポロっとかけてしまう歯もあります。歯みがきが足りないのでしょうか?

 永久歯にも影響しますか? 

確かに歯の質には個人差があります。ただし、そのほとんどは悪い生活習慣が原因のことが多いです。歯みがきだけが原因でもないかもしれません。歯科医院で相談してみてください。

 

5 ジュースばかりでお茶を飲まないのですが・・・。

お茶を飲まないことはともかくとして、ジュースばかりを飲むのは問題です。ただしお茶や水になかなか代えられないのであれば飲む時間を決めましょう。とにかく甘いものをだらだら食べ、飲むのは一番むし歯をつくってしまいます。それもだめならジュースを飲んだ後、せめてうがいをしましょう。とにかく生活の正しいリズムを作ってください。

 

6 一度ぶつけた歯がそれ以来、他の歯に比べて茶色い。まだ乳歯だけれど、後から生えてくる永久歯に影響しますか?

 ぬいてしまった方がい いですか?


 歯が変色してきたのはおそらく歯髄(歯の中の神経)がぶつけたことによって死んでしまったと思われます。だからと言ってすぐに抜いたほうがいいとは限りません。歯科医院に見せてどうしたらいいのか聞きましょう。

 

7 指しゃぶりをするんですが・・・。

正直、指しゃぶりを治す特効薬はありません。ただ一ついえることはあまり神経質にならないでください。

指しゃぶりの原因として精神的なものは少なからずあります。そこへ持ってきて、指しゃぶりをしているからと言って、怒ったのでは逆効果です。考えてみてください。小学生で指しゃぶりをしている子はいません。必ず自然に治ります。ただその間の歯並びへの影響は、定期的に歯医者さんに見てもらい相談してください。

 

 8 歯ぎしりをするのですがかみ合わせが悪いのでしょうか?

歯ぎしりも指しゃぶりと同様、特効薬はありません。大人の場合、咬み合わせが悪いと起こりやすいのですが、幼児の場合、顎は大きくなっていく過程ですし、歯も次から次から生えてきて、生えかわりますので、そもそもかみ合わせが安定しているわけではありません。また逆にかみ合わせの自由度は大人に比べてあるわけですから、そこでかみ合わせ的な要素で歯ぎしりが起こるとは考えにくいのです。むしろやはり精神的な要素が少なくないと思います。ですから歯ぎしりを治すより、歯ぎしりによって起こりうる問題に対して対処していくことを考えたほうがいいようです。歯ぎしりによって問題が起こっているかどうか心配ならば歯医者さんに相談してみてください。年齢によっては可能ならばマウスピースを夜、入れておくと言うのも一つの方法だと思います。ただしほとんどの場合、自然に治っていくことが多いようです。

 

9 歯ならび(生えかわり)(指しゃぶりに付随して)(反対咬合)(前歯のすき間)(永久歯がずれて生えてきている)

 (きれいにそろうか心配)

歯ならびが悪い原因として一番は顎の骨が小さいと言うことです。やわらかいものばかりの食生活は確実にあごの成長に影響を与えています。かみごたえのあるものを与え、しっかりかむ習慣をつけさせましょう。また乳歯にむし歯があったり、むし歯の治療がされていたりすると質問のように生えかわりの時期にうまく乳歯が抜けなかったり永久歯が変な場所から生えてきたりすることがあります。ですから乳歯をむし歯から守るということは大切なことなのです。また悪いくせ(指しゃぶりなど)によっても歯ならびが悪くなることがあります。ただし幼児においてほとんどの場合、矯正治療は無理ですので経過観察と言うことになります。だからと言ってほったらかしにするのは矯正治療を困難にしてしまう可能性もありますので定期的に歯医者さんに見せて確認してもらうことが大切です。

 

10 まだ一本も生えかわってないが大丈夫ですか?

生えかわりの時期はもちろん個人差があります。生え代わりがおそいことより、上下の同じ歯が極端に時期がずれるとか左右の同じ歯が極端に時期がずれて出てこない場合、歯科医院で見せて確認してもらってください。

 

11 食べた後、どれくらいでみがくのが一番いいのですか。子供に電動歯ブラシはいいのですか?

 理想は食べた後30分以内にみがくことです。電動歯ブラシは有効です。

電動歯ブラシの使用上の注意事項は電動歯ブラシをゴシゴシ動かさないと言うことです。案外、ゴシゴシと動かしてしまっているのではないでしょうか。力を入れすぎ、痛くなって歯みがきがいやになっては逆効果ですのでその辺は慎重にしてあげてください。

 

12 抜けそうな歯があるとき、手などで触らない方がいいでしょうか?

普通は食事のときに自然に抜けるものです。確かにばい菌がはいるといけないのであまり手で触れないほうがいいでしょう。なかなか抜けずに気になったらやっぱり、歯科医院で抜いてもらいましょう。

 

13 子供にしては口臭がきつい気が・・。特に朝。きちんと歯みがきすれば口臭は消えますか?他に原因はありますか?

口臭の原因としてむし歯によるもの、歯肉炎によるもの、また唾液の量が少なければ臭いやすいということがあります。中にはお口の中の問題ではなく、肺や胃の問題でにおう場合もあります。また1日の中で一番においやすいのは朝、起きたてです。それは夜のうちに細菌が繁殖してしまうからです。それから察すると、やはり、むし歯か歯肉炎が疑われます。予防としてはしっかり歯をみがくことに尽きますが、みがき方自体も案外コツがあります。歯科医院に相談してみてください。

 

14 よく歯肉炎になるが、どのように予防したらいいですか?

食生活、規則正しい生活リズム(早寝早起きなど)、そして歯みがきをきちんとすることで予防は可能です。ただしこのきちんとがくせもので、ちゃんとみがいているのにということが多いと思います。でもやっぱり実はみがけていないことがありますので歯科医院で確認してもらってください。

 

15 歯が痛い、永久歯に圧迫されて痛くなっているのでしかたがないと言われました。どうしたらいいですか?

年齢にもよりますが、普通は自然におさまります。それでも痛みが続く場合には、抜くこともありますし、もしくはかみ合わせを一時的にうすくして負担を減らすことで痛みはなくなることが多いです。

 

16 むし歯が多すぎて困っています。これから気をつけることはありますか?

食事はともかくとしておやつの管理、甘いおやつをあまり与えない、時間を決めると言った生活習慣の確立、そして正しい歯みがきと乳幼児期においては親の仕上げみがきは必ず1日1回は必要です。とにかく永久歯がむし歯になることは避けなければなりません。そのためにはむし歯の治療以外にも歯科医院を予防的に利用してみてください。