龍一齒科では11月よりMFTを本格的に行っていきます。
MFTとはMyofunctional Therapyのことで筋機能療法のことです。
今までも予防的矯正の一つの手段として行ってきましたが
口腔機能発達不全症の治療として正しい呼吸の仕方、正しい摂食・嚥下などトータルに取り組んで行きます。
その結果、もちろん歯並びも良好になっていくことと確信しております。
題して
RMFT(Ryuichishika Myofunctional Therapy )始動(ちょっと大げさ!?)
予防的歯科矯正治療の一つの装置としてマイオトレーナーがあります。
大きな特徴は歯に対して直接的に力をかけるのではなく、周りの筋肉のバランスをとり、悪習癖の改善をし
上下の顎の位置関係を整えることです。
そのことにより、周りの筋肉が整い、悪習癖が改善され、上下の顎の位置関係が整えば
歯は自然と正しい位置に並びます。
ですから、マイオトレーナーを入れて、まわりの筋肉の使い方や舌の動かし方や普段の位置づけ
何より口がポカンと空いている状態を改善するためのちょっとした訓練をします。
実は今回、マイオトレーナーを入れて1ヶ月ぐらいの子のお母さんが「鼻が治ったんです。」と喜ばれ報告されました。
「今まで、季節の変わり目や、寒くなると鼻をズルズルしてた子がまったくなんともなくて、耳鼻科に行ってないんです。」
鼻炎や鼻づまりだから鼻で息がしにくく、口で息をしてしまうのではなく
口がいつも開いて、口で息をするから、鼻炎や鼻づまりになるということを今まで説明させていただきましたが
それが証明されたような気がしました。
お母さんもちょっとびっくりされていて、こちらも1ヶ月でそれなりに効果が出ることは
それはそれで少し驚いて、でも本当によかったです。
みなさん、プラーク(歯垢しこう)の正体をご存知ですか?
ここにお見せするビデオはお口の中のプラークを採取して
それを位相差顕微鏡で見たものです。
こんなにうごめいているものがいるのですよ。
これが虫歯の原因であり、歯周病の原因なんです。
しっかり、プラーク除去してくださいね。
分からないことは何なりと聞いて下さい。
乱れた歯並びの原因は何か?
多くの子供たちが歯並びや顎の発達の問題を持っています。最近の研究報告によると口呼吸、舌の突出し、逆嚥下(間違った飲み込み癖)、指しゃぶりなどの筋機能癖が並びに大きな影響を与えることが分かっています。
これら癖は子供の顎と顔貌の正しい発達を妨げ、乱れた歯並びの原因となります。
マイオトレーナーはどのような働きをするのか?
マイオトレーナーは口腔筋を訓練し、萌出する歯を誘導するように設計されています。
この装置は以下の効果により熾烈と顎を正しく発達させます。
マイオトレーナーは乱れた歯並びに軽い力が加わるように設計されています。毎日の使用が前歯をそろえ、顎の拡大をサポートします。また原因を治療することで子供が本来持っている自然な成長を促し、顔貌の発達を改善します。
口呼吸により引き起こされるいろいろな問題
↓ 悪循環
鼻が詰まる→口で息をする→また肥大
*鼻で息をしないことにより、ますます鼻で息がしにくくなる。
1 歯みがき粉をいやがる。使ったほうがいいですか?使えるのは何歳ぐらいから?
最近、フッ素入りや酵素入り、殺菌剤入り、などの確かに有効な成分を含んだ歯みがき剤が増えてまいりました。
ですから、歯みがき粉をつけることはそれなりに有効です。ただし、幼児の場合、つけることで口の中がぶくぶくになってしまってかえってしっかりみがけないとか仕上げみがきが出来なくなってしまうとか、子供が歯みがきを嫌がってしまうと言うのは逆効果です。そんなときはつけなくてもいいです。一番いいのは、1回目にはつけずに一通りやって2回目につけてみがく方法です。
2 歯が黄色いのは白くなりますか?茶色の色が少しついているような気がする。虫歯ですか?
見てみないとわかりませんが歯に色がつく原因として、むし歯によるもの、食べ物の色素沈着(茶しぶみたいなもの)があげられます。むし歯はともかくとして、色素沈着の原因として、色素がつきやすいものの多飲に加え、口呼吸(口をあけていることが多い)などがあげられます。いずれも付いてしまって気になったら歯ブラシでは取れませんので歯科医院に行って取ってもらいましょう。ただしそのこと自体はなんら歯には影響ありません。
3 よくかんで食べさせる方法は?
逆によくかまなくなった理由を考えてみましょう。
1.現代食がパンやハンバーグ、グラタン、スパゲティなど食べやすく、やわらかい食べ物がおもな食べ物になった。
「おかーさんやすめ」と言います。
お=オムレツ、かー=カレーライス、さん=サンドイッチ、や=やきそば、す=スパゲティ、め=めだま焼き。
これらのやわらかい食事はあまりかまなくても飲み込める状態になり、かむ回数が減りました。
2.孤食(こしょく)=「ひとりで食事をすること」は食欲がおとります。あまり時間をとって食べないなどでかむ回数が
減りました。
3.食事に集中しない食べ方-テレビを見ながら、本をみながらなど
以上のことにより、かむ回数を増やすためには硬い食物や繊維の豊富な食物、弾力のある食物など、種類と調理の仕方に工夫してみましょう。できるだけ家族団らんの中で食事をしましょう。
4 歯のところどころが白く、ポロっとかけてしまう歯もあります。歯みがきが足りないのでしょうか?
永久歯にも影響しますか?
確かに歯の質には個人差があります。ただし、そのほとんどは悪い生活習慣が原因のことが多いです。歯みがきだけが原因でもないかもしれません。歯科医院で相談してみてください。
5 ジュースばかりでお茶を飲まないのですが・・・。
お茶を飲まないことはともかくとして、ジュースばかりを飲むのは問題です。ただしお茶や水になかなか代えられないのであれば飲む時間を決めましょう。とにかく甘いものをだらだら食べ、飲むのは一番むし歯をつくってしまいます。それもだめならジュースを飲んだ後、せめてうがいをしましょう。とにかく生活の正しいリズムを作ってください。
6 一度ぶつけた歯がそれ以来、他の歯に比べて茶色い。まだ乳歯だけれど、後から生えてくる永久歯に影響しますか?
ぬいてしまった方がい いですか?
歯が変色してきたのはおそらく歯髄(歯の中の神経)がぶつけたことによって死んでしまったと思われます。だからと言ってすぐに抜いたほうがいいとは限りません。歯科医院に見せてどうしたらいいのか聞きましょう。
7 指しゃぶりをするんですが・・・。
正直、指しゃぶりを治す特効薬はありません。ただ一ついえることはあまり神経質にならないでください。
指しゃぶりの原因として精神的なものは少なからずあります。そこへ持ってきて、指しゃぶりをしているからと言って、怒ったのでは逆効果です。考えてみてください。小学生で指しゃぶりをしている子はいません。必ず自然に治ります。ただその間の歯並びへの影響は、定期的に歯医者さんに見てもらい相談してください。
8 歯ぎしりをするのですがかみ合わせが悪いのでしょうか?
歯ぎしりも指しゃぶりと同様、特効薬はありません。大人の場合、咬み合わせが悪いと起こりやすいのですが、幼児の場合、顎は大きくなっていく過程ですし、歯も次から次から生えてきて、生えかわりますので、そもそもかみ合わせが安定しているわけではありません。また逆にかみ合わせの自由度は大人に比べてあるわけですから、そこでかみ合わせ的な要素で歯ぎしりが起こるとは考えにくいのです。むしろやはり精神的な要素が少なくないと思います。ですから歯ぎしりを治すより、歯ぎしりによって起こりうる問題に対して対処していくことを考えたほうがいいようです。歯ぎしりによって問題が起こっているかどうか心配ならば歯医者さんに相談してみてください。年齢によっては可能ならばマウスピースを夜、入れておくと言うのも一つの方法だと思います。ただしほとんどの場合、自然に治っていくことが多いようです。
9 歯ならび(生えかわり)(指しゃぶりに付随して)(反対咬合)(前歯のすき間)(永久歯がずれて生えてきている)
(きれいにそろうか心配)
歯ならびが悪い原因として一番は顎の骨が小さいと言うことです。やわらかいものばかりの食生活は確実にあごの成長に影響を与えています。かみごたえのあるものを与え、しっかりかむ習慣をつけさせましょう。また乳歯にむし歯があったり、むし歯の治療がされていたりすると質問のように生えかわりの時期にうまく乳歯が抜けなかったり永久歯が変な場所から生えてきたりすることがあります。ですから乳歯をむし歯から守るということは大切なことなのです。また悪いくせ(指しゃぶりなど)によっても歯ならびが悪くなることがあります。ただし幼児においてほとんどの場合、矯正治療は無理ですので経過観察と言うことになります。だからと言ってほったらかしにするのは矯正治療を困難にしてしまう可能性もありますので定期的に歯医者さんに見せて確認してもらうことが大切です。
10 まだ一本も生えかわってないが大丈夫ですか?
生えかわりの時期はもちろん個人差があります。生え代わりがおそいことより、上下の同じ歯が極端に時期がずれるとか左右の同じ歯が極端に時期がずれて出てこない場合、歯科医院で見せて確認してもらってください。
11 食べた後、どれくらいでみがくのが一番いいのですか。子供に電動歯ブラシはいいのですか?
理想は食べた後30分以内にみがくことです。電動歯ブラシは有効です。
電動歯ブラシの使用上の注意事項は電動歯ブラシをゴシゴシ動かさないと言うことです。案外、ゴシゴシと動かしてしまっているのではないでしょうか。力を入れすぎ、痛くなって歯みがきがいやになっては逆効果ですのでその辺は慎重にしてあげてください。
12 抜けそうな歯があるとき、手などで触らない方がいいでしょうか?
普通は食事のときに自然に抜けるものです。確かにばい菌がはいるといけないのであまり手で触れないほうがいいでしょう。なかなか抜けずに気になったらやっぱり、歯科医院で抜いてもらいましょう。
13 子供にしては口臭がきつい気が・・。特に朝。きちんと歯みがきすれば口臭は消えますか?他に原因はありますか?
口臭の原因としてむし歯によるもの、歯肉炎によるもの、また唾液の量が少なければ臭いやすいということがあります。中にはお口の中の問題ではなく、肺や胃の問題でにおう場合もあります。また1日の中で一番においやすいのは朝、起きたてです。それは夜のうちに細菌が繁殖してしまうからです。それから察すると、やはり、むし歯か歯肉炎が疑われます。予防としてはしっかり歯をみがくことに尽きますが、みがき方自体も案外コツがあります。歯科医院に相談してみてください。
14 よく歯肉炎になるが、どのように予防したらいいですか?
食生活、規則正しい生活リズム(早寝早起きなど)、そして歯みがきをきちんとすることで予防は可能です。ただしこのきちんとがくせもので、ちゃんとみがいているのにということが多いと思います。でもやっぱり実はみがけていないことがありますので歯科医院で確認してもらってください。
15 歯が痛い、永久歯に圧迫されて痛くなっているのでしかたがないと言われました。どうしたらいいですか?
年齢にもよりますが、普通は自然におさまります。それでも痛みが続く場合には、抜くこともありますし、もしくはかみ合わせを一時的にうすくして負担を減らすことで痛みはなくなることが多いです。
16 むし歯が多すぎて困っています。これから気をつけることはありますか?
食事はともかくとしておやつの管理、甘いおやつをあまり与えない、時間を決めると言った生活習慣の確立、そして正しい歯みがきと乳幼児期においては親の仕上げみがきは必ず1日1回は必要です。とにかく永久歯がむし歯になることは避けなければなりません。そのためにはむし歯の治療以外にも歯科医院を予防的に利用してみてください。
フッ化物を歯に作用させると、歯の表面から取り込まれ、歯の結晶(アパタイト)の一部になります。フッ化物を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり、むし歯菌の出す酸に対してより強くなり、むし歯になるのを防ぎます。
また、歯のエナメル質のまわりにフッ化物があると一度脱灰した部分の再石灰化を促進し、エナメル質の補修がしやすくなります。最近の研究では、この再石灰化促進力の方がむし歯予防効果としては大きいとされています。
1、母乳を中心に育てる
母乳の重要性と母乳を飲むことの重要性があります。特に歯科的な見地から言えば、実はおかあさんのおっぱいから母乳を飲むということはかむ訓練をしているのです。詳しいことはあとで述べるとして、哺乳瓶や人口乳首では訓練はなかなかできません。また筋肉や骨の発育などのためには大変、重要なことなのです。
2、離乳食がとても大切です
栄養バランスを考えるのはもちろんですが、味は薄めに、甘いものを与えすぎないようにしましょう。その後の好き嫌いや甘いものばかり好むということの悪習慣はこのときから形成されます。
3、乳歯を大切にする
乳歯は生えかわるからと安心してはいけません。特に乳歯の生えたての時期は咀嚼(かんで唾液と混ぜ、飲み込むまでの行為)の学習開始期でもあります。乳歯にも大切な役わりがあります。また乳歯から永久歯に生えかわるときは乳歯の根っこがだんだんとなくなっていき、それを目指して永久歯は生えてきます。健全な乳歯でなければ、健全で正しい歯ならびの永久歯にはなりにくいのです。
4、栄養バランスを考えた食事を
カルシウムやビタミンを自然から摂取するようにしましょう。またかみごたえのある食べ物を多くとるようにしましょう。
5、おやつは時間と質と量を考えて
いつしかおやつは甘いものというまったくの誤解が生じてきてしまいました。おやつは成長期における第4の食事で決して甘いもの=おやつではないのです。ですから先に述べたように、きちんと栄養バランスを考えてあげてください。また、だらだらと時間を決めずに食べることは、甘いものを一時的に食べることよりもっとよくないことです。時間を決め、出来れば食べたら磨くという習慣をつけましょう。
6、よくかむ習慣を身につける
よくかむことは歯を丈夫にし、あごの発達をうながします。また脳の発達をうながすとも言われています。よくかむということは健康な体づくりの第一歩なのです。
7、歯みがき習慣を身につける
まずはお父さん、お母さんが歯をみがくところを見せてあげてください。
きっと「わたしもみがく~」と興味を示してくれると思います。そしたら、歯ブラシをわたして、歯ブラシになれるようにします。ただし、危ないですから、歯ブラシをわたしたまま目を離さないでください。食事の後、おやつの後、できるだけ歯をみがく習慣をつけましょう。そして1日1回は大人が仕上げみがきをしてあげてください。決して子供だけではみがけていません。
むし歯が出来るのを防ぐには、
1、保育者の歯みがき(感染源の除去)
2、強い歯をつくる(栄養のバランス)
3、むし歯菌をへらす(歯みがき)
4、甘い食べ物をコントロールする(糖分の制限)
1、保育者の歯みがき
むし歯菌を生まれもって持っている子はいません。むし歯菌は生まれてから保育者より感染します。まずは保育者の方がご自分の口腔衛生に気を使う必要があります。
2、強い歯をつくる
栄養のバランスのとれた規則的な食事は、お子さんの健康で丈夫な身体をつくり、むし歯に対する抵抗力を高め、歯質のよい強い歯をつくります。
3、むし歯菌をへらす
歯の表面についたプラーク(歯垢)には1mgあたり1億個もの細菌がいます。このうちむし歯の原因になる細菌は糖分を栄養素にして酸を発生し、歯を溶かします。歯みがきによって、こうした細菌をできるだけ少なくします。
4、甘いもののコントロール
糖分はむし歯菌の栄養素です。甘いお菓子やジュースなど糖分の多いものをできるだけひかえるようにします。まただらだらと食べると一日中、お口の中が酸性になって、むし歯ができやすい状態になります。おやつは時間を決めて食べるようにします。
人のお口の中には多くの細菌が住んでいます。その中のミュータンス菌などのむし歯菌が、糖分を養分にしてネバネバした物質をつくり、その中でむし歯菌が増殖し、プラーク(歯垢)を作ります。
*プラークは食べかすのことではないのです。細菌のかたまりなのです。
飲食をすると、その直後からむし歯菌が糖分を分解して酸を作り出しプラークが酸性になります。この酸が歯を溶かすのです。これがむし歯です。
ですからプラークが長い間、歯にくっついているとむし歯になります。
アイ・メディカル発行「フッ化物でむし歯予防」より